Self Sufficient City
I’m a MAKER!と言うくらいにはものづくりが大好きです。DIY、デジタルファブリケーション、プログラミング、料理など、自分の手で作るものは全てものづくりに含まれると思っているので、生活自体がものづくりで溢れていると考えています。
ただ最近、SDGsとか社会課題とかの端っこを仕事で携わっている関係で、つくることにものすごく抵抗感があります。
「これはいつかゴミになるよね」
と考えると、買うことはおろかつくることも出来なくなってしまいます。創造的・クリエイティブなことは、環境的に無理なく消費できること(ex.料理)や、電子的にPCの中でできること(ex.プログラミングとか)に限られてします。まぁ、これらもCO2排出やエネルギー消費は切り離せていないのだけども。
アップサイクル
そんな中、旅をしているときに考えたのはアップサイクルのこと。発展途上国は道に瓦礫やゴミが散らかっているのが日常だし、先進国と言われている国だってゴミを隠すのが上手なだけだと感じてしまったからです。MikuTabiでもこんな記事を書いてますねー↓
【DIYネタ】アップサイクル
【DIYネタ?】色んな取り組みについて
DIYネタ①
DIYネタ②
日々想うこと
記事にもありますが、モノ:ファクトリーは本当に好き。産業廃棄物など一見不要なゴミ(=資源)をエコマテリアルとしてオシャレに再販売しているもの。エコマテリアル単体だと価値はないですが、魅せ方やイベント開催などで価値UPな上、購入したエコマテリアルをMAKERたちが違う製品に変えることでさらに価値がUPしますよね。
ただ、どうしても雑貨やアクセサリーなどの飾りものが苦手な関係で、アップサイクルは本当に生活に必要なものを作ることにリーチできていない気がしてしまう。空間づくりとかものづくりとか本当に本当に好きなんだけど、アップサイクルの概念で玩具や観賞物の域を超えたものを作り出せたら更に本当に素晴らしいと思うから。
ゴミは資源だと言い切る町
そんなモヤモヤを抱えながら、仕事で訪れたのが鹿児島県大崎町。
町の住人がゴミ捨ての際に27分類し、リサイクル率全国1位の83%を誇る町で、生ゴミをよもぎの乳酸菌で発酵→堆肥化→販売しているというもの。自然な形でcycleが出来上がっている、本当に感動した場所です。
背景には、町にゴミの焼却炉がなく、埋立地が数年でいっぱいになってしまう現実と直面し、住人に働きかけた町の職員さんたちの努力があってこそなのですが…子供たちにはゴミは資源だと教える教育力、住民個々人の理解力と行動力が、環境への大きな一歩を踏み出しているのだと思います。更に町はJICAとタッグを組み、海外へ技術を輸出したとのこと。住んでいる町も遠くの町も、地球規模で取り組むことは本当に大事ですよね。
ちなみに私の出身地・川口市もリサイクルの町。ゴミ捨て場のマーク=ゴミまる君、リサイクルセンターの社会科見学などなど、そう言われて見れば自然とゴミ問題教育が根付いていたのかも。
Self-sufficient Cities
最近のものづくりといえば、DIY・日曜大工みたいな分野も賑やかですが、デジタル機器を使って加工するデジタルファブリケーションもアツいです。それをもっと広義にしたのがFab(ファブ)。Fabrication=作ることと、Fabulous=素晴らしいの造語だそうです。
市民に開かれた町のものづくり工房:Fablabや、Fabcafe、TechshopなどのMake施設は世界中に増えていて、その背景にあるのはMAKERS―21世紀の産業革命が始まる(クリス・アンダーソン,2012)の書籍いわく、工作機器の発展やニーズ/シーズの多様化がもたらすメイカームーブメントだそうです。
話を戻して、”Fab”は自分たちの生活を自分たちの手で作るみたいな意味も含むのですが(ホモ・ファベル的な話はこちらから)、これを深めていくと、生活づくりになり、人づくりになり、まちづくりになり…とめちゃめちゃ広義になっていきます。建築や都市計画、自治体の総合戦略みたいな話になっていくので、これを”Fab city”と言うそうです。スペイン・バルセロナを筆頭に、世界中でFab city戦略を公表する都市がいくつもあり、日本でも鎌倉市がFab city宣言しています。
ものを作るだけだとつまらないのですが、これの根底にあるのは”循環”というキーワード。
まだちゃんと読めていないのですが、↓この辺とか読んで、ちゃんと勉強したいと思ってます。
http://amzn.asia/d/bqM2CMe
https://urbannext.net/locally-productive-globally-connected-self-sufficient-cities/
https://pebblemag.com/magazine/doing/fab-city-global-project-local-future
http://www.plataformaurbana.cl/archive/2016/09/16/fab-city-la-iniciativa-que-busca-cambiar-paradigma-de-la-economia-industrial/
以上、まとまりないですが、Self sufficient city的な話その1。今から勉強って感じです。
実はこの記事を校了しようと思っている今、台湾・台北のFab Cafeにおりまして、台北は世界でもFac City先進国だという話を最近聞きました。街中にセンサーがあって、騒音や交通量などを計測して数値化→改善のエビデンスとして用いているんだとか。今いるところがFab CafeなのでCity Farmのような取り組み(展示)もありましたが、街を歩いていてもそう感じる場面はないかな…?ちょっと、街歩きにいってきます。